10日で三回忌を迎えた琉球古典音楽の人間国宝、照喜名朝一さんの銅像が完成し、16日、照喜名さんの地元である南城市知念の知名くらじ広場で除幕式が開かれた。琉球芸能関係の人間国宝や照喜名さんの家族、建立期成会(富田詢一会長)のメンバーなど多くの関係者らが集まった。
除幕と同時に、安冨祖流絃聲会の若手・中堅実演家ら約20人が、像に刻まれた歌詞「誠一ちぬ浮世さみ ぬゆでぃ云言葉ぬ あわんうちゅが」を、照喜名さんが愛唱した仲風節に乗せて歌った。琉歌は書家の茅原南龍さんが揮毫(きごう)した。
期成会副会長で人間国宝の西江喜春さんは「照喜名先生は、琉球古典音楽に情熱を注ぎ、生涯を歌三線にかけて安冨祖流の魅力を発信していた。いつまでも歌三線が演奏できる世の中であってほしいという先生の思いをつないでいきたい」と話した。
(中村優希)
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