「ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会」は30日、自民党の新総裁に石破茂氏が選出されたことを受け、「軍事大国化路線のリーダー」だとして、日米の軍事一体化をさらに強化する姿勢に反対する声明を発表した。
声明では、石破氏が党幹事長時代の2013年に県選出・出身の国会議員に名護市辺野古の新基地建設を容認させたと指摘。日米地位協定の改定に意欲を見せたことについて「石破氏は『対等な日米関係』を持論とし、沖縄や国民に不利益を強いる日米安保の強化、そのための地位協定の改定だ」とした。
石破氏は11年、琉球新報の取材に「沖縄に県民で構成する海兵隊があったらどうかと思う」と述べていた。ノーモアの共同代表で、元海兵隊員のダグラス・ラミスさんは「海兵隊の基礎訓練は命令に従う人間をつくる。沖縄は日本で一番政府の言うことを聞かないので、命令に従うようにしたいのでは」と述べた。具志堅隆松共同代表は「拒否しないと、新たな皇民化教育を施されることになる」と危惧した。
(前森智香子)