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「市民の声が調査につながった」 ジュゴンの食み跡「否定」も意義 辺野古海域 沖縄


「市民の声が調査につながった」 ジュゴンの食み跡「否定」も意義 辺野古海域 沖縄 絶滅危惧種のジュゴン=2008年3月、名護市嘉陽沖(ヘリから撮影)
この記事を書いた人 アバター画像 慶田城 七瀬

 沖縄防衛局が名護市辺野古周辺の海底で見つかった痕跡を「ジュゴンの食(は)み跡ではない」という見解を示したことに対し、市民メンバーや専門家は、食み跡の可能性がある場合に早急な対応をとることや県による調査の必要性も指摘した。

 海面から現場を確認し食み跡の可能性を指摘していたヘリ基地反対協議会の海上行動チームの1人は「ジュゴンの食み跡でなかったことは残念だ」とした上で「市民が声を上げたことで潜水調査につながった。今後も現場の監視で気になることには声を上げていく」と話した。

 ジュゴンの調査に長年関わっているジュゴンネットワーク沖縄の細川太郎事務局長は「海面から確認しただけでは判断しにくい状況だった。潜水調査を行ったことは適切な判断だった」と指摘。「今後も似た事例があった時には早急な調査が必要だ。現場が臨時制限区域内だったという面もあるが、県も防衛省と同様の調査をして互いに確認するのが望ましい」と求めた。 

(慶田城七瀬)