沖縄の子どもたちを食で支援 「タコライスラバーズ」にグッドデザイン賞 持続可能なシステム評価


沖縄の子どもたちを食で支援 「タコライスラバーズ」にグッドデザイン賞 持続可能なシステム評価 子どもの食事支援に取り組んでいる団体「タコライスラバーズ」の山川宗德代表(前列右端)と関係者ら=17日、那覇市泉崎の「三食堂」
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 子どもの食事支援に取り組む団体「タコライスラバーズ」(山川宗德代表)が16日、日本産業デザイン振興会主催の2024年度グッドデザイン賞を受賞した。

 協力店舗で100円から500円ほどで販売されている「みらいチケット」が購入されると、そのチケットを使い子どもたちが食事するシステムが、審査委員から「特定財源の依存から脱却した、持続可能なシステム」と評価された。

 山川代表は「ゆいまーるの精神を形にしたシステム。関わってきた人たち全員で獲得した賞だ」と喜んだ。

 審査委員が「誰もが参加、協力できる自走の仕組み」と評するように、団体発足時の2020年は32店舗の協力が、現在は208店舗まで広がっている。山川代表によると、これまでに推計で6万を超える食事が子どもたちに提供されている。

 山川代表と広報の本仮屋まさみさんは「このシステムが当たり前と思う社会になれば」と願った。

 グッドデザイン賞受賞を記念して、23日午前7時半から那覇市泉崎にある同団体が運営する「三食堂」において、同店で利用可能な食事チケット(300円)が配布される。100枚限定。

 (玉城文)