火災で焼失した首里城の思い出を形にして残そうと、昨年県が企画した「首里城破損瓦・石材利活用コンクール」。焼け残った瓦(破損瓦)や石材の活用アイデアを県民から募った。
学校を対象にした部門では、復興への思いを記した瓦を校内の一部に敷き詰めて「レジェンドロード」を整備した那覇西高校が最優秀賞に輝いた。他にも破損瓦は県内のさまざまな場で活用されており、県民生活に役立てられている。
那覇西高校は約5トンの瓦を県から譲り受け、生徒や教員らが「復興を願う」「忘れません」などと瓦にメッセージを記して校門から校舎に続く道に敷き詰めた。
優秀賞の米須小学校(糸満市)は卒業記念の花壇造りに、入賞の真嘉比小(那覇市)は校内の蝶園の歩道造りに瓦を活用した。県によると次年度以降のコンクールは未定だが、破損瓦の利活用事業は今後も続けていく予定だという。県のホームページでは破損瓦・石材の活用事例を見ることができる。 (赤嶺玲子)