【辺野古問題取材班】辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は2日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で市民集会「第45回県民大行動」を開き、約750人(主催者発表)が参加した。強い日差しの中、市民団体や衆院選の当選者らがマイクを握り、新基地建設阻止に向けて抗議の声を上げた。
名古屋学院大学で憲法学を研究する飯島滋明教授は、辺野古新基地建設は地方自治を否定し、平和的生存権や環境権などをないがしろにするものだと指摘し「到底正当化できるものではない」と主張。抗議活動に参加する市民らに対して「皆さんの行動は、憲法12条に書かれている権利を実現するための『不断の努力』の実践だ。これからも諦めないでほしい」と力を込めた。
10月27日の衆院選でオール沖縄の支援を受けた4人の当選者が登壇した。1区で当選した赤嶺政賢氏は「辺野古のゲート前と結びついた闘いを展開するところに県選出国会議員の役割がある。いつでも沖縄を思いながら国会で頑張っていく」と訴えた。
八重瀬町から参加した60代の女性は、毎月1回、ゲート前での抗議活動に参加しているという。「(衆院選の当選者らに)沖縄の思いを持って国政に臨んでほしいと応援する気持ちで参加した。これからも私たちと共に頑張りましょう」と話した。
会場には、本土から来た若者の姿も見られた。初めてゲート前を訪れた参加者(19)=茨城県出身=は「県民の生の声を聞いて胸を打たれた。本土の人として申し訳ない気持ちになった」と述べた。
大会には玉城デニー知事もメッセージを寄せ、辺野古新基地建設反対を訴え続けることを強調した。 (玉寄光太)