「負担減に逆行する状況」 パラ降下訓練、副知事が抗議 嘉手納基地で2カ月連続実施 沖縄


「負担減に逆行する状況」 パラ降下訓練、副知事が抗議 嘉手納基地で2カ月連続実施 沖縄 米軍嘉手納基地でのパラシュート降下訓練実施を受け、外務省の宮川学沖縄担当大使(左)に抗議文を手渡す池田竹州副知事=25日、県庁
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 米空軍が19日、先月に続き嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施したことを受け、池田竹州副知事は25日、外務省の宮川学沖縄担当大使と伊藤晋哉沖縄防衛局長を県庁に呼び、抗議した。池田副知事は嘉手納基地では昼夜を問わない訓練や外来機の飛来、武器搭載可能な無人機MQ9配備といった動きが相次ぐ状況で「負担軽減と逆行する状況だと言わざるを得ない」と批判。嘉手納では実施しないよう求める要請文を手渡した。

 嘉手納での訓練実施について米軍は、伊江島補助飛行場の滑走路の補修が必要になっていることを理由としている。

 池田副知事は「改修完了までの間、嘉手納基地でのパラシュート訓練を例外的な場合として認め続けるのか」と疑問視。県としても技術職員を派遣して滑走路の状態を確認する考えを示した。

 伊藤氏は、今後の訓練について「予断をもって答えるのは難しい」としつつ、伊江島の滑走路の早期使用再開に向け、防衛省としても支援・協力していく考えを示した。

(知念征尚)