県や地元自治体が降下訓練中止を求める中、米軍は地元の声を無視し、訓練を強行した格好だ。米軍は嘉手納基地での訓練を「例外的措置」とするが、3カ月連続の実施に地元には「常態化の兆し」と懸念が広がる。
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米軍は伊江島補助飛行場の滑走路がパラシュート降下訓練で使用するMC130特殊作戦機の離着陸に適さない状態であると説明する。しかし1月25日には伊江島で同訓練が実施されている。
嘉手納基地第18航空団は琉球新報の取材に、嘉手納実施について「即応性を確保するために必要」と強調したが、伊江島の滑走路の状態や嘉手納での訓練期間については回答を避けた。一連の訓練が「例外的措置」であるならば、背景などを明らかにする必要がある。伊江島の滑走路の現況、整備予定、嘉手納での訓練の見通しを含め、地元自治体に伝えるべきだ。
(石井恵理菜)