長田川からの取水、12日に再開 ダム貯水率の低下受け PFAS対策の中部水源4カ所全てで再開に 沖縄


長田川からの取水、12日に再開 ダム貯水率の低下受け PFAS対策の中部水源4カ所全てで再開に 沖縄 貯水量が減り、地表が露出した大保ダム上流の大保川=2月27日、大宜味村(小川昌宏撮影)
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 沖縄県企業局は11日、本島中部の水源のうち、工事のため取水していなかった長田川について、12日午前0時から取水を再開すると発表した。

 少雨による本島内11ダムの貯水率低下を受けて、有機フッ素化合物(PFAS)汚染対策で停止していた中部水源の4カ所全てから、取水を再開することになる。

 企業局の推計では、長田川からは1日当たり6千立方メートルの取水を見込んでいる。中部の4水源合計で同3万8千立方メートル程度を取水し、1月11日からフル稼働している海水淡水化装置との合計で、北部ダムからの取水量を通常時の半分程度まで減らせる計算となる。

 長田川のPFAS濃度は、取水前の2月27日段階の検査で、国の暫定目標値(1リットル当たりPFOSとPFOAの合計50ナノグラム以下)を下回る8ナノグラムだった。

 (沖田有吾)