県立コザ高校2年の空手部男子生徒が部活動顧問からの執拗(しつよう)な叱責(しっせき)で自死した問題で、懲戒免職処分を受けた元顧問の男性が退職金が支給されない処分に対し取り消しを求め県に審査請求したことを巡り、県議会総務企画委員会(西銘啓史郎委員長)は4日、男性の審査請求を棄却する答申を全会一致で決めた。
児童生徒にわいせつな行為をし、懲戒免職処分を受けた元教諭の男性も同様の審査請求をしており、同委員会は棄却の答申を決定した。
県から諮問を受けたことによる決定で、10日の県議会本会議で先議案件として委員長報告を行い、採決をもって県に答申する。県によると、退職金不支給処分の取り消しを求める審査請求は初めて。
(石井恵理菜)