岸田文雄首相が14日に自民党総裁選に出馬しないと表明したことを受け、玉城デニー沖縄県知事は15日午前、記者団の取材に対し「総理はご自身のさまざまな状況から、総裁選には出ないと判断したと思うが、それは政治家の判断だろうと思う」との受け止めを語った。その上で、岸田政権を振り返り「辺野古の代執行訴訟などに見られるように、対話による解決に向けた取り組みは、もっと手だてを講じていただきたかった」と注文した。
沖縄振興の取り組みについては「骨太の方針(政府の経済財政運営と改革の基本方針)にもある通り、振興を図ることは一貫していた」と述べ、一定の評価をした。
次期首相に期待することを問われ「どなたが総理になられても、国民生活を重視し、国の発展、あるいは少子高齢化による地方の衰退を止めるにはどうすればいいのか、真摯(しんし)に地方の声を聞いて、国政を担ってほしい」と要望した。
(知念征尚)