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県庁14階を「ワーキングスペース」に 多様な働き方へ実証実験 部局横断で意見交換 価値創出に期待 沖縄


県庁14階を「ワーキングスペース」に 多様な働き方へ実証実験 部局横断で意見交換 価値創出に期待 沖縄 沖縄県庁(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恵理菜

 県は8月から、職員の多様な働き方に対応するため、県庁本庁舎の14階にある喫茶室を、「フリーワーキングスペース」として活用している。2025年度に本格的に始まる庁舎改修に向けて、フリーワーキングスペースの効果や活用時の課題などを探る実証実験の位置付け。部局横断で職員が集まることで、活発な意見交換や新たな価値の創出が期待される。

 現在使用できるのは、庁内でDXを推進する「DXアンバサダー」に任命された職員と、業務改善を部局横断で話し合う「業務改善提案スキーム&チャレンジ!」(スキチャレ)のメンバーに限定している。

 所属長の承認があれば、一日3時間から半日を限度に利用できる。生産性向上やコミュニケーションの活発化などに効果があれば、今後利用できる対象者を増やしたい考え。

14階の喫茶室に設けられたフリーワーキングスペースで会議を行う職員ら=27日、県庁

 喫茶室は以前まで入居していたテナントが軽食を提供していたが、22年4月以降は入居がなく、空きスペースとなっていた。庁舎改修までの間、フリーワーキングスペースとして活用する。通常の執務室とは異なり、喫茶室で使われていたローテーブルやイスが置かれており、自由に移動して使用できる。最大約30人が利用可能。展望室に隣接しており、那覇の街並みや西海岸が一望できる。

 フリーワーキングスペースを企画した県企画部デジタル社会推進課の担当者は「ワーキングスペースの在り方などを試行しながら確認していく。職員の多様な働き方の環境を整えていきたい」と話した。

 (石井恵理菜)