「給付型奨学金」の対象を拡大 沖縄・南城市 4月1日から募集開始、併用も可


「給付型奨学金」の対象を拡大 沖縄・南城市 4月1日から募集開始、併用も可 南城市役所(資料写真)
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 南城市は2023年度に新設した市給付型奨学金の応募条件を一部変更し、24年度の募集を4月1日から開始する。

 申請の受付期間は4月19日まで。これまでの応募資格は、住民税所得割非課税世帯や児童養護施設入所者などに該当することが条件だったが、24年度は「市が定める所得基準額以下の世帯」を応募条件に追加した。他機関の給付型奨学金との併用も可能になった。

 通う大学が県内であれば月4万円、県外だと月5万円を大学卒業まで給付する。他の給付型奨学金を併用する場合、給付額は半額になる。

 3月13日の市議会2月定例会の一般質問で、宮城光也教育部長は応募条件に「市が定める所得基準以下の世帯」を加えたことによる対象緩和の目安を説明した。両親と子ども3人の5人世帯の場合、これまでの対象は年間収入が360万円までだったが、24年度からは同430万円の世帯まで広がるという。宮城秋夫市議の質問に答えた。

 23年度は当初応募がなく、9月の再募集で2人が選ばれた。市ホームページから詳しい応募資格や要項、申請書などをダウンロードできる。

(上江洲仁美)