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「手がかり得られないと思っていたけど…」 ハワイ県系3世、ルーツを訪ね親族と面会 沖縄


「手がかり得られないと思っていたけど…」 ハワイ県系3世、ルーツを訪ね親族と面会 沖縄 自身のルーツを探すため名護市を訪れたジョン・セイジ・新垣さん(左)=12日、名護市
この記事を書いた人 Avatar photo 金城 大樹

 【名護】戦前にハワイへ移り住んだレイエイ・フィリップ・ミヤシロさんの孫で、県系3世のジョン・セイジ・新垣さん(60)=オレゴン州=が12日、自身のルーツを探すため、名護市を訪れた。ジョンさんは同日、レイエイさんの姉・岸本カナさんの親族に当たる岸本初子さん(83)と面会し、交流を喜んだ。

 ジョンさんによると、レイエイさんは1906年にハワイへ渡った。現地で金城カズさんと結婚し、ジョンさんの母・ジュンコさんが生まれた。ジョンさんはレイエイさんらが保管してきた写真を見つけたことをきっかけに、2022年から自身のルーツを調べ始め、レイエイさんの姉・カナさんにたどり着いた。

 カナさんは、名護市で旅館「厚養館」を営んでいた岸本金吉さんと結婚した。厚養館は30年以上前に閉館している。岸本家の次男・金正さんと結婚した初子さんは、ジョンさんに家系について説明した。

 同日、ジョンさんと初子さんは岸本家の墓も訪れ、花を供えた。ジョンさんは「最初は何も手がかりを得られないと思っていた。親戚にも会え、お墓にも行けてよかった」と振り返る。「ハワイにいる親戚のためにも沖縄で見つけたつながりを記録に残したい」と話した。

 (金城大樹)