心地よい風受け、やんばるの森を快走 県内外から参加者778人 カレーに舌鼓も 沖縄


心地よい風受け、やんばるの森を快走 県内外から参加者778人 カレーに舌鼓も 沖縄 トレイルランで森の中を走る参加者ら =4月20日、国頭村内
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 【国頭】国頭村の山や森を駆け抜ける第3回やんばるトレイルランin国頭村大会(同実行委員会)が4月20日、国頭村森林公園を発着点に開かれた。トレイルランの部22キロと11キロ(いずれも個人、ペア)、トレイルウォークの部8.6キロで行われ、県内外から778人が参加した。トレイルランの部の出走者は444人、完走者は433人、完走率は97.5%だった。

 当日は、初夏を思わせる晴天が広がった。コース途中のやんばるの森の中では、時折木々の合間から吹き抜け、参加者は心地よい風を肌で感じ、豊かなやんばるの自然を満喫した。

 女子22キロの部を制した麻生愛さん(50)=福岡県=は「初めてやんばる国頭村の自然の中を走った。とても走りやすく、周囲の景色を眺めながら楽しく走れて、風が心地よく思ったより楽に走れた。またぜひ参加したい」と話した。

 女子11キロの部を制した安慶名夢七子さん(32)=うるま市=は「コースが本当にきれいで、森の中に足を踏み入れた瞬間、天国だと感じた。涼しく緑も多くてマイナスイオンたっぷりで道路を走るよりパワー全開になり走るのがとても気持ち良かった」と話した。役員から1位が告げられると喜びを爆発させた。

 陸上自衛隊那覇駐屯地の職員約40人が大会運営に協力した。コース内の立哨員、救助活動のほか、防災訓練の一環としてカレーライス700食を参加者らに配布した。

 大会翌日には、参加者らの環境活動の意識を高めることを目的に、外来植物駆除活動を大会発着点の国頭村森林公園広場で実施し、16人が参加した。

 女子22キロ、11キロ以外の優勝者は次の通り。 (敬称略)
 【22キロの部・男子】個人=川満武徳(熊本県)、ペア=榎本康平・田川裕士(久米島町)
 【11キロの部・男子】個人=大塚浩司(長野県)、ペア=福田善憲・今井朗(浦添市)

 (新城高仁通信員)