ヤンバルクイナがお出迎え 沖縄を代表する希少動植物の巨大看板設置 道の駅国頭


ヤンバルクイナがお出迎え 沖縄を代表する希少動植物の巨大看板設置 道の駅国頭 国頭村観光協会正面入り口に設置された巨大な写真看板 =道の駅ゆいゆい国頭敷地内
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 【国頭】道の駅ゆいゆい国頭にある観光案内所入り口の壁面に「奇跡の森・世界自然遺産・国頭村」として、やんばるの希少動物たちの写真を壁面に貼り付けた看板がこのほど完成した。元の写真看板が昨年8月の台風6号で大きく破損し、再設置に向け検討を進めていた。

 新たな看板はヤンバルクイナ、リュウキュウヤマガメ、ヤンバルテナガコガネ、ホントウアカヒゲ、ノグチゲラ、コノハチョウ、オキナワイシカワガエル、コバノミヤマノボタン、オキナワウラジロガシなど、やんばるの希少動植物の写真が使われている。

 長年やんばるの森に通い希少生物と自然を撮影し続ける昆虫・動物写真家の湊和雄さん=西原町=が、自身の作品を厳選して提供した。湊さんは新規デザインの提案・監修に関わり、看板設置の2日間とも作業に立ち会った。作業は土砂降りの中で行われ、最後の足場を撤去できたのは日没後だった。湊さんは「多くの方に親しんでいただければうれしい」と設置作業を振り返った。

 巨大な写真は見る者を圧倒し、一度目にすると自然豊かなやんばるを感じることができる。同施設を訪れた地元の人々や観光客がゆっくり眺めたり写真を撮ったりして、新たな撮影スポットとなっている。

 湊さんは「この看板から先は、コアなやんばる。これらの希少生物のすみかであることを忘れずに、やんばるの素晴らしさに触れてもらえればうれしい」と話した。

 (新城高仁通信員)