沖縄市の「インターナショナルプラザ」が移転 国際交流の拠点、中央パークアベニューに 


沖縄市の「インターナショナルプラザ」が移転 国際交流の拠点、中央パークアベニューに  山里しのぶセンター長(右から2人目)とスタッフら=5月28日、沖縄市の中央パークアベニュー
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 【沖縄】沖縄市のコザインターナショナルプラザ(山里しのぶセンター長)が4月から中央パークアベニューに移転して、活動に弾みをつけている。通称KIPと呼ばれる国際交流スポット。沖縄市は基地と隣接して外国人が多く暮らしており、修学旅行生らの街まーいガイドで多民族共生、多文化共生、チャンプルー文化などを紹介する際の象徴的な施設になっている。

 沖縄市の支援を受けて2012年に一番街とパークアベニューをつなぐパルミラ通りにオープンし、2年前に住吉区に移転した。市観光物産振興協会の認定観光ガイドは「県内では他にない、とてもユニークな施設だ」と誇らしく感じており、観光コースでもある今回の場所に再移転したことを喜んでいる。

 沖縄市には米国を最多にフィリピン、中国、韓国、ベトナムなどの外国人が居住する。センターは、これら異なる文化を持つ住民同士が互いの違いを理解し、認め合うことで豊かな人間関係を築くことを目的にしている。行政手続き、仕事探しのサポート、悩み事相談の窓口にもなっている。

 各種交流イベントの取り組み、日本語、英語、中国語、ベトナム語などの無料講座開設、月1回の多言語ゆんたく会などを開催する。山里センター長は「ゆんたく会は和気あいあいで盛り上がる。事務所には各国の関係資料を置いているので市民も気軽に訪れてほしい」とアピールした。

(岸本健通信員)