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茨城の中学生、国頭と絆育む 境町、特産品の販売体験も 沖縄


茨城の中学生、国頭と絆育む 境町、特産品の販売体験も 沖縄 地域特産品を販売する茨城県境町の中学生ら=19日、道の駅ゆいゆい国頭
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 【国頭】茨城県境町の中学生リーダーシップ研修が18~20日の期間で国頭村内で行われた。境町は、国頭村と友好交流協定を結び、道の駅さかいに村のアンテナショップを開設している。双方のイベントでの物販などを通じて交流を深めている。研修には、中学生20人と大人10人が参加。国頭村の道の駅ゆいゆい国頭で境町特産品の販売、国頭の中学生や地域住民との交流を楽しんだ。

 研修は、境町の魅力や地場産品について、他の市町村での販売体験を通じて学んでもらおうと茨城県境町の境青年会議所が実施した。

 一行は研修初日、国頭村まつりの会場で入村式を行った。盆踊りやぐらを囲み「さかいふるさと音頭」を披露した。盆踊りでは輪に入って一緒に踊り、メインステージのライブなどを楽しんだ。

 辺土名漁港での研修には国頭中学生4人が合流し、サンゴ移植を体験した。サンゴの特性などについて説明を受けた後、移植用のサンゴブロックに個性あふれる絵や文字などを描き、親株から枝分けされた移植用サンゴをブロックに固着した。固着されたサンゴは、境町で育てて沖縄の海へ帰される。国頭漁協活魚蓄養施設では、漁協職員から施設の果たす役割や備蓄されたイセエビの雄雌の見分け方などが説明された。

 他にも、道の駅ゆいゆい国頭に開室した「よっしゃあ!国頭体験教室」で国頭村の文化財などを学んだ。その後、ゆいゆい国頭で物販体験を行い、境町の牧場で飼育されている梅山豚(メイシャントン)のメンチカツ、さしま茶、コシヒカリパックご飯などの特産品を販売した。多くの村民が訪れ、中学生の威勢のいい声に商品が次々と売れて、完売した。安波区でのパイン収穫体験などもあった。

 境町の宇津木彩乃さん(境第一中学校2年)は「まつりを見て、村民同士のつながりを強く感じた。車の移動で見た村はきれいな自然が多く感動した。体験することで村の歴史などより一層知ることができた」と話した。国頭村から参加した島袋愛羽来さんは「国頭村の特産品や有名な場所を紹介して、仲良くなった。茨城の特産品販売の手伝いで、他の地域のことを知ることができ、サンゴ移植体験では今まで知らないことを知った。有意義で楽しかった」と話した。

(新城高仁通信員)