23年ぶり「金武町大綱曳」 初めて町内全5区が結集へ 10月19日開催 沖縄


23年ぶり「金武町大綱曳」 初めて町内全5区が結集へ 10月19日開催 沖縄 金武町大綱曳の開催をPRする仲間町長(前列中央)、町大綱曳推進委員会の儀武委員長(同右)と町内4区の区長ら=8月30日、金武町役場
この記事を書いた人 Avatar photo 武井 悠

 金武町まつり実行委員会は「金武町大綱曳(ひき)」を10月19日に金武地区公園で開催する。23年ぶりの開催で、町内全5区が初めて参加する。

 5区が東西に分かれ、長さ計90メートル、重さ5トンの綱を引く。仲間一町長は「子どもたちへの伝統文化継承という意味も込めて盛大に引きたい」と話し、町内外からの来場を呼びかけた。

 大綱引きは、子どもたちが長さ計50メートルの綱を引き合うワレンチャ(子ども)綱で始まる。旗をぶつけ合う「ガーエー」や、竹を束ねたたいまつを頭上でたたき合う「テービー」もある。金武区を東、並里区を西に配置し、中川、伊芸、屋嘉の各区は東西両方に人が分かれる。

 23年前は金武区と並里区が参加して「金武町大綱引き」として開催した。町によると、綱作りの負担などから開催を長年見送ってきたが、与那原大綱曳の見学や金武区で昨年開催した観月祭をきっかけに、伝統文化や技術を継承しようと開催が決まった。大綱は与那原大綱曳で使用したものを使う。ワレンチャ綱や大綱の横に結びつける引き綱は5区の町民らを中心に製作する。

 仲間町長と町内4区長、町大綱曳推進委員会が8月30日、会見で開催をPRした。同委員会の儀武剛委員長は「役場職員も一丸となって綱作りに参加している。(以前の)金武区と並里区の綱引きだけでなく金武町の大綱引きに一歩進んでいる」と語った。 

 (武井悠)