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慶良間ブルーの海でサバニ走らす 不登校児童ら渡嘉敷村でキャンプ、大自然を満喫 沖縄


慶良間ブルーの海でサバニ走らす 不登校児童ら渡嘉敷村でキャンプ、大自然を満喫 沖縄 渡嘉志久ビーチから大型サバニを漕いで安室島に渡る参加者=4日、慶良間海峡(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

【渡嘉敷】不登校の児童・生徒を対象にした事業「いきいき自然体験キャンプ」(主催・国立沖縄青少年交流の家、共催・県適応指導教室)が3日から2泊3日の日程で、渡嘉敷村の国立沖縄青少年交流の家で開催された。

 県内8カ所の適応指導教室などに通う児童生徒43人、同職員ら13人が参加し、青少年交流の家本館棟、同キャンプ場(渡嘉志久ビーチ)、座間味村の安室島(無人島)の海岸などでさまざまな活動にチャレンジした。

 この事業は課題を抱える青少年の支援事業で、同所が1994年から毎年、継続実施している。指導・助言などは同所の専門講師や職員らが務めている。

 プログラム初日と2日目はキャンプ場での触れ合い交流レクやテント生活、海洋研修などを行った。今回は天気に恵まれ、慶良間海峡を全員で大型サバニをこいで、約5キロ離れた安室島まで移動するなど、慶良間諸島の大自然を満喫した。

 2日目の夕方には本館棟に移動し、クラフト作りや地元の平和ガイドによる平和学習などを実施した。参加者からは「日ごろ体験できない活動に挑戦できて自信につながった。今後の生活の、いいきっかけとなった」「こんなきれいな島にも戦争の悲しい歴史があったことを知った。みんなに伝えたい」とそれぞれ感想を寄せた。

 事業担当の村島雄太企画指導専門職は「さまざまな自然体験を経て変容していく子どもたちを目のあたりにしたことで、充実感・達成感を得て、これからの意欲を高める機会となった。共催者や各適応指導教室の先生方の協力に感謝したい」と成果を語った。
 (米田英明通信員)