【名護】パラスポーツを通して、子どもたちに夢や希望を持ってもらおうと、車いすラグビー元日本代表の三阪洋行さん、庄子健さんが3日、名護市の桜野特別支援学校を訪れ、体験会を開いた。同校の児童、生徒らは競技用の車いすに乗ったり、障がいがある人用に開発されたコントローラーを使いeスポーツを楽しんだりした。
三阪さんはパラリンピック3大会、庄子さんは2大会に出場。リオデジャネイロ大会では、三阪さんは代表アシスタントコーチ、庄子さんは選手として、日本の銅メダル獲得に貢献した。
激しい接触がある車いすラグビーの体験で、生徒らは車いすに乗って衝突などを体験。少し怖がりながらも、競技用車いすの操作を楽しんでいた。高等部1年の尾淵礼奈さん(15)は「普段乗っている車いすより、こぎやすくて乗っていて気持ちよかった。もっと激しいスポーツの体験もしてみたい」と意欲を示した。三阪さんは「運動の機会が限られている子どもたちに、普段できない体験をしてほしい。体を動かす楽しみや、視野が広がってくれるとうれしい」と話した。
eスポーツ、ボッチャの体験では、没頭して取り組む姿が見られ、会場は笑顔や歓声であふれていた。
体験会は、三阪さんが代表理事を務める一般社団法人D―beyondが主催し、名護市のデイゴラグビースクール(銘苅信吾代表)の協力、ヘルパーステーションあにもの森(埼玉県、鵜飼清弘社長)の協賛で実現した。