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沖縄・うるま市の陸自訓練場計画、地元自治会長会が「反対」を表明 生活脅かされる懸念


沖縄・うるま市の陸自訓練場計画、地元自治会長会が「反対」を表明 生活脅かされる懸念 陸上自衛隊訓練場の建設が予定されている東山カントリークラブ跡地
この記事を書いた人 Avatar photo 金盛 文香

 うるま市石川地区の15自治会長で構成する「うるま市石川地区自治会長会」(與古田ゆかり会長)は1日、同市の石川地区公民館で定例の会議を開き、市石川東山にあるゴルフ場東山カントリークラブ跡地への陸上自衛隊訓練場新設計画に対して、反対することを決めた。

 今後、会長会として他の地区や防衛省への働きかけを予定している。地元の旭区自治会や議員らと協力して有志の会の立ち上げも検討している。 

 與古田会長は反対理由について「予定地が民家や教育施設に隣接しており、騒音なども懸念されるため」と説明した。今後、住民への周知のために計画反対の横断幕設置や石川地区全体に向けた説明会を防衛省に求めていく。

 與古田会長は同日に開かれた市全体の自治会長が出席する会議で、計画反対への賛同を呼び掛けた。

 訓練場の新設計画については1月14日、地元の旭区自治会が住民の全会一致で計画反対を決議。同15日には自治会長会の定例会議があり「自治会ではなく会長個人の意見」(與古田会長)として、出席した会長11人全員が旭区の反対決議に賛同していた。各会長に対して自治会役員の意見を募るように求めていた。

 1月31日には自治会長会役員と石川出身の市議、県議らが旭区公民館で計画反対に向けて有志の会の立ち上げを議論した。地元の旭区自治会を支援することが目的で、詳細については検討中とした。

 同市の中村正人市長はこれまでに計画への賛否を表明していない。 

(金盛文香)