「沖縄用語辞典」の記事一覧

　とりたての新鮮な魚のこと。昔は糸満漁港などでとれた魚を女性が頭上に乗せ、各家庭を行商して歩いた。近年は個人で商いをする鮮魚店が減ったが、那覇市の牧志公設市場で ...

　西表島にあった炭坑。炭坑夫のほとんどが本土出身者で、募集人から旅費などすべてを借金した人が多かった。労働者を徹底管理、拘束する制度としてできたのが炭坑切符制で ...

　１８世紀、仲村渠致元作。皿縁を３７枚の菊花弁形に指先でつくり、線彫り粟紋を描き、鉄黒、銅釉を差す。筆致、色絵発色も美しい。全面に貫入があって落ち着き、気品を漂 ...

　久米島宇江城岳の山頂に築かれた城跡。略東西方向に走る尾根の東端に主郭をおく梯郭式の城。伊敷索（ちなは）按司の嫡男久米仲城按司の築城、尚真王の国家統一の過程で落 ...

　神仏への願い事。村々、家々で欠かせない儀礼であり、村々の祭祀では神女（ノロ・ツカサ）が御嶽で神への感謝とともに願いを立てる。年頭や祭礼のはじめの御願を願立て、 ...

　ガラス製や陶製のごく小さい穴のあいた玉（南京玉）を糸で通した装飾品の玉貫を、錫瓶の表面に張りつけ、家紋などを入れた華麗なビンシー（酒入れの対瓶）のこと。高さ約 ...

　首里城正殿前の広場。朝拝など諸官を集めた重要な式典が行われ、また中国皇帝による琉球王の冊封式典もここで行われた。中央の浮道は王と冊封使しか通れなかった。奉神門 ...

　貴族の姫のことで、後には王女をさした。おなり（うない＝姉妹）に、敬称の〈思〉をつけたおめなり（思姉妹）をつづめて〈うみない〉と呼び、これにさらに所属の〈部〉を ...

　生没年未詳　尚育王代から尚泰王代１７年間（１８３５～５２）の国相を勤めた。一方で、『沖縄集』の著者であるなど、歌人として有名で、沖縄３６歌仙の一人。書にもすぐ ...

　米軍政府が１９５０（昭和２５）年４月、直轄の専門学校としてコザ、前原、名護、糸満の各高等学校に敷設。翻訳官・通訳官の養成が目的。修業期間は６カ月。５２年、琉球 ...

　前身は１９５７年に開局した極東放送。８４年にＦＭ中波放送として放送を開始。中波からＦＭ波に変わったまれなケース。音楽を中心に番組を編成。資本金は４億５０００万 ...

　バショウ科の高木。マダガスカル原産。別名タビビトノキ。葉はバナナに似て長い葉柄を持ち、幹に２列に付いて横に広がり、扇形になる。葉柄の基部は鞘状となって互いに重 ...

　広域基幹林道大国線。国頭村与那の県道２号を起点に、大宜味村大保の県道東大宜味線に至る３５．５キロ。１９７７年度に事業着手し、９３年度開通。広域基幹林道奥与那線 ...

　チャセンシダ科の大形シダ植物。森林内の樹木や岩上に着生し、厚みのある長い葉が放射状に何枚も出て、鳥の巣のような形になる。県内ではシマオオタニワタリの方が多く見 ...

　大宜見小太郎が曽我廼家十吾、渋谷天外等の家庭劇「丘の一本杉」を、沖縄芝居風に翻案改作した人情劇。大伸座の持ち芸。大宜見は１９３６（昭和１１）年に大阪戎座で上演 ...

　映画監督、故マキノ雅弘の長男であるマキノ正幸が１９８３年、沖縄に開校。「アムラー」という社会現象にまでなった安室奈美恵をはじめ、ＭＡＸ、ＳＰＥＥＤなどボーカル ...

　米軍の占領時代に、沖縄民政府で制定しようとした幻の旗。１９５０年１月、青・白・赤の三色地に白い星をつけた旗を製作。時の志喜屋孝信知事が〈琉球の旗〉と発表したが ...

　１９１４（大正３）年創業、４５（昭和２０）年まで沖縄県の経営にあった鉄道。与那原・嘉手納・糸満各線と海陸連絡線（那覇駅―那覇港）から成り、全延長営業距離は４８ ...

　１９７３年８月に開催された「沖縄県子どもの本と児童文化講座」を契機に発足。すぐれた子どもの本と児童文化の研究・普及をめざす。親子読書・地域読書を広める諸活動や ...

　青果物流通の拠点。県が１９８４年に浦添市勢理客に開設、同年４月１７日から業務を開始。野菜、果実などの卸売業者は沖縄協同青果。９７年９月から花卉部が併設された。 ...

　１９９９（平成１１）年４月看護学部、看護学科の１学部、１学科、の公立大学として開学。「那覇、コザの両看護学校を統合し、将来は大学もしくは短大へ移行する方向で検 ...

　２０００年４月、西原町字上原に開所した沖縄の遺跡（埋蔵文化財）にかかわる調査、研究、整理・保管、教育・学術および文化の発展に資するための施設。２階建て。展望室 ...

　日本で唯一広大なマングローブ林を持つ沖縄で、その保全と啓もう、啓発を目的に１９８９年に設立された。事務局は琉球大学農学部内。マングローブの生態系の研究、技術移 ...