【本部】沖縄県本部町新里の海岸では3日までに、元の海岸線が分からない状態になるほど軽石が滞留している。同海岸では10月17日までに軽石の漂着が確認された。その後、砂浜や漁港に大量に押し寄せ海岸が一面灰色と化した。
地元住民によると、軽石は10月29日ごろに一度流されたが、11月3日までに再び大量に押し寄せた。新里漁港の入口には軽石の流入を防ぐためのオイルフェンスが設置されているが、今にもフェンスを越えそうな状況だ。
近くに住む前田巌さん(52)は「まるで埋め立て地ができたようだ」と驚きを隠せない。海岸の周辺はウミガメの産卵地になっているという。前田さんは「軽石の上にウツボの姿もあった。今後、海の生き物への影響も心配だ」と話した。
▼死んだ魚の胃に詰まった大量の軽石…漁業関係者「災害だ」 国頭でいけすの魚に被害
▼【一覧表・市町村の軽石被害】船、観光、漁業…「海人が生活できない」