こだわり詰めた“豊見多幸” 豊見城タコライス(豊見城市)<うちなー味まーい>95


こだわり詰めた“豊見多幸” 豊見城タコライス(豊見城市)<うちなー味まーい>95 濃厚チーズとアボカドが絶妙な「たっぷり野菜のラクレットタコライス」(870円)。ワクワク感も楽しめる=13日、豊見城市名嘉地の「豊見城タコライス」
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 タコライスの上に大きなあぶりソーキがのった「ソーキタコライス」が人気の「豊見城タコライス」。「豊見多幸(とみたこ)」の愛称で親しまれる同店には、店主の照屋常次さん(44)のこだわりが詰まっている。

 そもそも、なぜタコライスにソーキを!? 照屋さんは「どちらも好きで、組み合わせたら絶対おいしいはず」とのせてみたら「実際においしかった」。「ソーキを炊くのに自信がある」と話す照屋さん。実は那覇市の会席料理屋「江戸紫」の板長でもある。東京で修行した調理経験26年のベテランだ。

 スパイス香辛料アドバイザー、チーズソムリエの資格も持つ。タコス用チーズは数種類をブレンド。辛さを追加する「豊見多幸スパイス」はクミン、カイエン、ブラックペッパーなどをブレンドしたオリジナルというこだわりようだ。

 野菜好きにお薦めは、アボカド、パプリカ、レッドオニオンなどがのる「たっぷり野菜のラクレットタコライス」。ろうそくで熱した状態のトロトロチーズが付く。チーズは食べる直前に自分でかけるので、おいしいさにワクワク感もプラス。それ以外にも、チキンとトロリ温泉玉子、スパイスで炊いた島ブタアグー、和牛とアボカドなどユニークなタコライスがある。

 店内は明るくポップな雰囲気で、2016年5月にオープンした。妻・千鶴さん(46)と切り盛りしている。

 午前11時開店、水・木曜は午後4時まで、それ以外は午後7時まで(売り切れ次第閉店)。不定休、年末年始は31日が午後4時まで、1月1日は休み。豊見城市名嘉地314、電話050(1066)6901。

(岩崎みどり)

イートイン、テイクアウトも可能な店内。店主の照屋常次さんと千鶴さん