新しい那覇バスターミナルに、子どもたちの笑顔が咲きました♪
那覇の新しいランドマーク「カフーナ旭橋A街区」に完成した新・那覇バスターミナル(1階と地下1階)で9月23日、「キッズ広場 結フェスタ2018~バスに乗って探検!発見!」&「美ら島バスまつり」が開かれました。
新しく生まれ変わったバスターミナルで遊べるスペシャルイベントとあって、会場にはオープン2時間前の午前9時すぎから、早くも人人人~の行列! 約6000人余の子どもたちや家族連れ、バス愛好者の皆さんでにぎわい、バスを使ったワークショップやミニバスツアー、子育て応援ブース、構内ウオークラリー、大型遊具の「りゅうちゃんふわふわ」、ラジオ沖縄によるライブステージ、美味しいものがずらりと並んだキッチンカーなど、盛りだくさんで多彩なイベントを満喫しました。
イベントの様子を一部レポートします。
奇跡の競演☆ 「730バス」が2台並んだ!!
会場に入ってひときわ目を引いたのは、レトロな味わいがたまらない2台のバス! 実はこちらの2台、通称「730バス」といって、沖縄県内の自動車通行が右側から左側に変わった1978年当時に購入され、現在も活躍する40年物の古参バスなのです。
そんな貴重なバスが、結フェスタ会場に2台並ぶとあって、バス大好きキッズたちや、バスを愛してやまない“マニア”たちで、バスのまわりは熱気ムンムン! 車内には「730」当時の盛り上がりや混乱を紹介する写真や記事も展示。「運転席にすわりた~い」という子どもたちの長い行列もできていましたよ。
バスの中では、運転席に座った子どもたちがハンドルを動かしたり、クラクションを鳴らしたり♪ いつもは憧れのまなざしで見ているだけのバス運転席で運転士気分を味わいました。
浦添市から5歳の男の子は、バス専門雑誌に掲載された730バス特集記事と展示されたバスを熱心に見比べ、「バスのかっこいいところが大好き」と目を輝かせていました。
バス愛あふれる狩俣明宏さんの作品展☆
「730バス」の隣には、社会就労センターわかたけ(浦添市)に所属する狩俣明宏さんのバス愛あふれる作品を展示。長年、バスと運転手さんを描き続けてきた狩俣さんの作品は、伸びやかで自由な「生(き)の芸術」といわれるアール・ブリュッドとしても世界的に注目されています。
偶然にも、隣に展示されていた東陽バスの「730バス」を描いた作品もあり、気がついた来場者や関係者の胸をアツくしていました。
作って遊んでバスタウン♪
沖縄の子育てを応援するNPO法人たいようのえくぼのブースでは、牛乳パックでバスを作ったり、缶バッチを作ったりする工作コーナーが大人気! 牛乳パックのバスは、ペットボトルキャップのタイヤで走る優れものです。
会場の一角にはテープやチョークで道路を描き、その上にミニバスターミナルやバス停、ランドマークを楽しく配置した「ミニバスタウン」が出現! 子どもたちは、自分たちの「街」で、お手製のバスを走らせたり、可愛らしい段ボール製のバスを身に着けて“バスごっこ”を楽しんだりと、楽しそうに遊んでいました。
自作のオリジナルバスを引っ張って走らせていた5歳の男の子は「バスは外が良く見えるから好き。たくさん乗りたいな」と笑顔で話しました。
アイマスク体験で共生社会を体感!
沖縄県内に4つあるバス会社さん(琉球バス交通、沖縄バス、那覇バス、東陽バス)もそれぞれ工夫をこらした多彩なワークショップを展開しました。
琉球バスは「バリアフリー」がテーマ!
沖縄県視覚障害者福祉協会とのコラボ企画で、バス車両を使ったアイマスク体験や、車イスや盲導犬の乗車デモンストレーションなどのワークショップを行い、「人に優しい公共交通」を楽しく学びました。
アイマスク体験は1人がアイマスクを付け、もう1人は介助者役として、一緒にバスに乗って席に座り、バスを降りるまでの一連の流れで実施。
アイマスクを付けた子どもたちは「早すぎるよ」「怖い」と言いながら介助者役の体をつかみおっかなびっくり移動。介助者役は「段差があるよ」「右側の席に座ろう」と声をかけてあげていました。
盲導犬と共に生活している桐原好枝さんにも、パートナーのルート君と一緒に来場していただきました。桐原さんはワークショップに参加した子どもたちに、盲導犬に出会ったときの注意点について「ハーネスをつけている時、その盲導犬はお仕事中です。かわいいなぁ、触ってみたいなぁと思っても、すぐに触ったりしないでね。一緒に遊びたいときには、盲導犬を連れている人に声を掛けてください」などと教えてくれました。
盲導犬は、目が見えない人にとって大切なパートナーであることを伝えながら、「ハーネスをつけていない時は、普通の犬。個性があってお世話が大変な時もあるけど、とてもかわいくてわが子同然です」とも話してくれましたよ。
質問タイムには、子どもたちからたくさんの質問が上がりました。
「目が見えない人が1人でバスに乗ろうとしていたら、何をしてあげられますか」
そんな質問に、沖縄県視覚障害者福祉協会の宮城かし子さんは
「皆さんが空いている席を教えてくれるときには、『あなたの左側の席が空いていますよ』とか『運転手さん側の席が空いていますよ』と分かりやすく声掛けしてほしいです」と呼び掛けました。
ガイドさん&運転士さんに変身♪
那覇バスは「観光」がテーマ!
バスガイドさんや運転士さんの制服を身に着けて、実際にガイドのセリフを読むバスガイド体験などを行いました。ピンクの可愛らしい制服に女の子たちのテンションも上がります。制服に身を包んだ小さなバスガイドたちは、バスの中でお父さんお母さんを前にマイクを使って堂々と自己紹介。なんだか表情もキリリとかっこよく見えました。
八重瀬町から参加したというバスガイドに変身した6歳の女の子は「バスガイドの服が着られて嬉しかった。大きくなったらバスガイドになりたいな」と声を弾ませました。
バスの乗り方バッチリマスター♪
沖縄バスのテーマは「親子」!
安全な乗り方や、オキカの使い方、降車ボタンの押し方などを、運転士さんやガイドさんに教わりながら、子どもたちは乗車マナーをしっかりマスターしていましたよ。
運転手さんに「ありがとう」伝えたよ♡
東陽バスのテーマは「感謝」!
バスの車両前で、バス運転士さんへの感謝を伝えるお絵かきコーナー&メッセージボードが登場しました。
「バス大好き」
「安全運転ありがとう」
「新しいバスターミナルが楽しみです」
などなど…
バスと運転士さんへの感謝の言葉や、「あったらいいな未来のバス」のテーマで、可愛らしい絵もたくさん飾られていましたよ。
ミニバスツアーで那覇の街を再発見
新那覇バスターミナルの完成を記念した出発式も開かれました。テープカットの後には子どもたちを乗せて那覇市内を周遊するミニバスツアーが行われました。那覇空港やうみそらトンネルを周る約20分のコースにはバス4台で140人が参加。出発式では大勢の来場者が門出を祝い、バスの出発を見送りました。
ミニバスツアーは親子連れに大人気であっという間に予定の募集人数が埋まってしまったため、琉球バスと那覇バスが特別に各1台を増便。あとから80人のファミリーもミニバスツアーを楽しみましたよ。新しいターミナルを探検するウオークラリーもありました。
車中では、バスガイドの歌ありトークありの楽しいひとときを過ごした子どもたち。路線バスでは味わえないバスの魅力を堪能。与那原町から祖母と参加した13歳の女の子は「バスガイドさんの歌が良かった。初めて通る道もあって面白かった」とにっこり。「遊びに行くときなどバスを利用している。これからもどんどん使っていきたい」と話しました。
わったーバス党&那覇市
沖縄のバスを盛り上げる「わったーバス党」の皆さんも大活躍! 党員を務めるタレントの魅川憲一郎さん、山入端ありささんが会場に駆けつけ、バスや公共交通の魅力や意義をアピールしてくれました。バスのペーパークラフトも子どもたちに大人気でした。
那覇市の皆さんは、公共交通の利用による地球温暖化対策を呼び掛ける「モビリティウイーク&カーフリーデー」をアピールしてくれました。
多彩なプログラムが盛りだくさん
結フェスタでは、沖縄の子育てを応援するさまざまな企業や団体がバスターミナルの落成を盛り上げるワークショップなどを出店してくれました。
・大人気のレゴⓇスクール沖縄那覇校。子どもたちはレゴ社公認の先生たちと一緒に、レゴで街づくりに挑戦しました。
・全労済沖縄推進本部のブースでは、子どもやファミリーの安心・安全を守るグッズや本が人気を集めていました。
・沖縄ろうきんのブースでは、子どもの夢を支える積立貯金や育児費用に利用できる福祉ローンを紹介してくれました。
・沖縄ヤクルトの出店ブースでは、お腹にいる悪い菌をやっつける色塗りワークショップを展開。プレゼントのNEWヤクルトに子どもたちは大喜びでした。
・沖縄伊藤園の出店ブースは冷た~いドリンクが人気でした。
・TSUTAYA那覇新都心店では、知育玩具はもちろん、トミカのミニカーに人気が集まっていました。
・絵本の専門店もりほんやのコーナーでは、バスの絵本を中心にオススメ絵本の読み聞かせをしてくれました。
バスに乗って探検!発見!だよ~☆
沖縄県民の夢と希望を乗せて走り出した新那覇バスターミナル♪
結フェスタを通して、バスと新那覇バスターミナル、そして公共交通の魅力を再発見した1日となりました。
10月1日には新しい那覇バスターミナルで運行が始まります!
沖縄の皆さま、バスに乗って沖縄の魅力を探検!発見しちゃいましょ~☆
※結フェスタ2018は「バスと子ども」をテーマに、子どもや子育て世代に優しい公共交通を遊びながら楽しく学ぶことを目的に、第一交通産業グループ、那覇バスターミナル、NPO法人たいようのえくぼ、琉球新報社が主催しました。那覇バスターミナル落成記念イベント「美ら島バスまつり」の一環です。
ご来場いただいた皆さま、ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
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