「連載・先生の心が折れたとき」の記事一覧
精神疾患による教師の病気休職者が増え続けている。文部科学省の調査によると2021年度、全国の公立小中高・特別支援学校で過去最多の5897人。沖縄も過去10年間で最多の199人、在職者数に占める割合は全国で最も高い1.29%だった。心を病んだ理由はそれぞれだが、当事者の多くは要因の一つに、就業時間内に終えられるはずがない業務量を指摘する。休職者の増加は他の教員の業務負担につながり、さらに休職者が出る連鎖が起きかねない。心が折れてしまうほど多忙な教員の1日のスケジュールを取材した。
「学校が変わった」…人事評価導入で声上げづらく<先生の心が折れたとき 教員不足問題>第1部(2)小学校教員
「やばい、もう5時過ぎている」。小学校教員の女性は、慌ててタイムカードを押した。残った仕事はその後も続けるが、退勤したことにしておく。他にも数人が打刻して机に ...
「余裕がないなんて言えない」…みんな病気予備軍<先生の心が折れたとき 教員不足問題>第1部(1)中学校教員
沖縄本島内の中学校。女性教諭=40代=は生徒の何気ない一言にぎょっとして、一瞬言葉を失った。「先生って大変だね。ブラック(労働)だよね」。疲れた表情を隠せてい ...
「授業をしたくない」…高校教師によぎる思い 早朝講座、進路相談、心理的負担大きく<先生の心が折れたとき 教員不足問題>プロローグ3
さっき寝たと思ったのに、もう朝だ。辺りがまだ暗い午前5時40分。生徒数が少ない高校に勤める女性教師(30代)はベッドを出ると、ニュースをチェックしながら出勤の ...
土日も出勤「しんどくても休めない」 部活指導、中学校教師に重い負担<先生の心が折れたとき 教員不足問題>プロローグ2
先生って忙しいんでしょ? 教員志望の生徒からそう聞かれると、本島南部の中学校に勤める男性教師(30代)は返答に困ってしまう。教師という仕事は楽しい。天職だと思 ...
午前6時半出勤、午後9時にも終わらぬ業務…帰っても授業準備<先生の心が折れたとき 教員不足問題>プロローグ1
2023/01/15
#学びの現場から
12月末、外が暗くなり始めた午後6時過ぎ。本島中部の小学校の教室で、男性教師=30代=がテストの採点を始めた。終業時間から既に1時間15分超過している。「提出 ...
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