「ミス沖縄」廃止へ 観光大使は「男女問わず」で一致 あり方検討委員会が10月に提言


「ミス沖縄」廃止へ 観光大使は「男女問わず」で一致 あり方検討委員会が10月に提言 沖縄観光PRキャラクターの花笠マハエちゃん(右)とマハ朗くん(左)
この記事を書いた人 琉球新報社

 「沖縄観光親善大使ミス沖縄」に代わる観光親善大使の在り方について議論してきた「沖縄観光親善大使制度(仮称)あり方検討委員会」は21日、新たに選出する観光大使は男女不問とし、既存のキャラクター「花笠マハエ」「マハ朗」を沖縄らしくリニューアルして活用することなどを決定した。1981年から第40代まで選出してきた「ミス沖縄」の廃止が決定的となった。検討委は10月、選出事業を実施してきた沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)に「男女不問」やキャラクターの活用法などを提言する。

 ミス沖縄を巡っては、応募対象を女性限定としていることにジェンダー平等の観点から反発の声があることなどを理由に、2023年度の選出事業を休止していた。同検討委が同日、第3回会議を那覇市の沖縄産業支援センターで開き、7~8月に実施したパブリックアンケートで最多だった「男女問わない」との結果を反映させることで一致した。

 新たな応募対象や選出方法、選出事業の実施時期などは今後検討する。

 検討委員らは①新たな観光大使の在り方②選出と活用方法③既存のキャラクターの活用④多様化した情報発信の方法⑤効果検証の必要性⑥収支運営-の6項目について議論。若者世代や外国人観光客に向けて、SNSなどを通しての発信が有効だとし、今後は大使の適性に合わせてPR方法を役割分担すべきだとした。

 また、大使の運営では収支バランスの適正化を図る必要があるとして、企業からの協賛などを募るほか、SNSを活用し広告費などを削減する案などが上がった。 (與那覇智早)

玉城デニー知事(右から2人目)に第40代就任を報告するミス沖縄の3人(当時)=2022年4月、県庁
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