「人生100年時代」の資産形成　NISAやiDeCo活用を＜けいざい風水＞

　世界的に「人生100年時代」が到来すると予測され、これまでとは異なる新しい人生設計が求められています。

　厚生労働省発表の「令和4年簡易生命表の概況」で2022年現在の男性の平均寿命は81・05年、女性は87・09年でした。国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口（令和5年推計）」では70年には平均寿命が男性85・89年、女性91・94年となる予測で、近い将来100歳を超える人は珍しくなくなると言えます。人生100年時代を生き抜くには資金の準備が必要で、将来への資産形成を考える必要があります。

　政府は今年を「資産所得倍増元年」とし「貯蓄から投資へシフト」を進めていくとしています。ライフプランに合わせた資産形成が重要であるとし、新NISA（少額投資非課税制度）やiDeCo（個人型確定拠出年金）に関する情報発信、金融経済教育の充実、信頼できるアドバイスの提供と推進など総合的な取り組みを進めています。

　NISAは個人が税制優遇を受けながら投資信託や株式などの金融商品に投資できる仕組みで、少額から始められるつみたてNISAもあります。iDeCoは老後資金を積み立てる年金制度です。個人または雇用主と個人が共同で定期的に拠出し、積み立てることができます。iDeCoには税制優遇があります。

　これらを活用し、「豊かな老後」を送るためにライフプランに合った資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。

　（沖縄銀行本店営業部営業課長　新川みゆき）