すまいる・こんさーと　上原正美（富国生命保険相互会社沖縄支社長）＜仕事の余白＞

　フコク生命では20年以上前から社会貢献活動の一環として全国の特別支援学校にプロの音楽をお届けする訪問コンサート「すまいる・こんさーと」を実施しています。今年は県内の二つの特別支援学校に弦楽四重奏の演奏をお届けしました。

　那覇みらい支援学校では小学部から高等部まで約200人の生徒さんが参加されました。演奏が始まると低学年の生徒さん達もスーッと静かになり、演奏者を見つめ、聴き入っていました。軽快な音楽になると身体でリズムを取る生徒さんや演奏者の楽器を弾くまねをする生徒さんもいました。一番盛り上がったのは校歌の演奏時です。みんなで手をたたきリズムを取りながら一緒に歌い、笑顔あふれる時間でした。

　大平特別支援学校では高等部の生徒さんが約150人参加しました。落ち着いた雰囲気の中で演奏が始まりましたが、軽快な音楽になると身体を使ってリズムをとり、楽器を一緒に弾いて楽しむ姿が印象的でした。

　後日、生徒さん達から「優しい音に包み込まれました」「人生で初めてのコンサートで、とても嬉しかった」との感想をいただき、涙がこぼれ、心が温まりました。2校の校長先生からも「コンサートに行きたくても色々な事情もあり行けない生徒達がいますので、学校で聴ける機会はありがたい」と感謝の言葉をいただきました。

　こちらこそ多くの笑顔に触れることができ、感謝しています。生徒さんの輝く姿に活力をいただき、この活動を続けていきたいという想いを強くしました。