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年末年始の沖縄路線、搭乗者数35万2443人 主要航空5社合計 前年度比2.8%増、コロナ制限なく増加傾向


年末年始の沖縄路線、搭乗者数35万2443人 主要航空5社合計 前年度比2.8%増、コロナ制限なく増加傾向 年末の帰省や観光客らで混雑する那覇空港=2023年12月30日午前、那覇市(喜瀨守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 沖縄関係路線を運行する主要航空5社は9日、2023年度年末年始(23年12月28日~24年1月3日)の搭乗実績を発表した。

 5社合計の搭乗者数は前年度の同時期と比較して2.8%増の35万2443人だった。新型コロナウイルス拡大前の19年度との比較では、数字を公表していない全日本空輸(ANA)を除いた数字で3.7%減まで回復している。
 コロナの行動制限がないことから増加傾向となった。往復を含めた座席数のため、実際に沖縄を訪れた人数は半数程度とみられる。

 ANAの期間中の搭乗者数は前年度比4.2%減の16万7005人。搭乗率は81.4%で、前年度比4.2ポイント減だった。同期間は、羽田滑走路閉鎖に伴い19便を欠航し、2便の臨時便を運航した。担当者は「他の方面と比較しても高位な搭乗率で、沖縄の旅行需要が見られた」と話した。

 日本航空(JAL)の搭乗者数は同1.2%減の7万6885人だった。搭乗率は90%。上り、下りともにピークは1月3日となり、期間中は羽田―那覇路線で臨時便30便を運航した。

 日本トランスオーシャン航空(JTA)の搭乗者数は同8.9%増の6万1198人だった。搭乗率は76.4%。担当者は「間際の予約増加により、12月22日の予約状況発表時より、県内線を中心に旅客数が増加した」と話した。

 琉球エアーコミューター(RAC)の搭乗者数は同3.1%増の8962人だった。搭乗率は同2.4ポイント増の61.6%だった。ピークは下りが12月30日、上りは29日だった。

 スカイマークの搭乗者数は同3.2%増の3万8393人で、搭乗率は87.1%だった。20年度に下地島空港が利用開始となったため、単純比較はできないが、19年度比で搭乗者数は4.7%増となった。

(與那覇智早)