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ワッター自慢のオリオン「知っている」96% 観光客が沖縄で飲んだ酒は?リピート率は? おきぎん経研が調査 


ワッター自慢のオリオン「知っている」96% 観光客が沖縄で飲んだ酒は?リピート率は? おきぎん経研が調査  オリオンビールの施設(資料)
この記事を書いた人 Avatar photo 当間 詩朗

 オリオンビールの観光客認知度は96.9%―。おきぎん経済研究所は4月30日、「沖縄観光における県産酒類の需要に関する調査報告書」を発表した。

 オリオンビールを「知っている」と回答した観光客が最も多く、泡盛が94.3%と続いた。一方で、オリオン以外の県産ビールや県産ウイスキー、県産スピリッツの認知度は20~30%と低く、実際に購入した人も1~2割程度にとどまった。

 おきぎん経研はコロナ禍による需要減や県産酒税特例措置の段階的廃止など、県産酒類産業を取り巻く環境は「厳しい状況にある」と指摘した。その上で、オリオンや泡盛以外の県産酒類について認知度向上の重要性を強調した。

 沖縄を旅行で訪れ、「飲食したことがある」(複数回答)のは、オリオンビールが71.7%、泡盛が55.7%、オリオン以外の県産ビールが19.7%、県産ウイスキーが9.4%、県産スピリッツが9.7%だった。実際に飲んだビールは、「オリオンザ.ドラフト」が51.2%、「オリオンザ.プレミアム」が24.3%、「アサヒスーパードライ」が20.6%、「オリオン75ビール」が13.0%と続き、オリオンが大手メーカーを上回った。

 「とても満足」「やや満足」と回答したのはオリオンが93.9%、泡盛89.0%、オリオン以外の県産ビール88.5%、県産ウイスキー88.5%、県産スピリッツ84.2%と、いずれの酒類も8割を超える満足度を示した。

 次回沖縄観光時に再び飲食したいかを示すリピート率はオリオン69.9%、オリオン以外の県産ビール59.8%、泡盛52.1%で5割以上を示したのに対し、県産ウイスキー37.4%、県産スピリッツ36.7%にとどまった。おきぎん経研の担当者は「県産酒類は観光客の飲酒率や満足度、リピート率からみても一定の訴求力を有している。観光市場の拡大に伴う消費拡大も期待される」と分析した。

 調査は20歳以上の国内在住者で、直近約5年以内に沖縄を旅行で訪れた1030人を対象にWEBアンケート方式で実施した。

(当間詩朗)