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イノシシ食害増加、接近注意 農作物被害額の5割 好物はあの果物か 沖縄<りゅうちゃんねる> 


イノシシ食害増加、接近注意 農作物被害額の5割 好物はあの果物か 沖縄<りゅうちゃんねる>  林道沿いで食物を探しているイノシシ=2018年11月、渡嘉敷村
この記事を書いた人 Avatar photo 新垣 若菜

 「北部にドライブに行った時にイノシシを見掛けました。悪さをするんでしょうか?」那覇市に住む30代の読者から、そんな投稿がりゅうちゃんねる取材班に届いた。22日に琉球新報に掲載された「住宅地でイノシシ目撃増」の記事を見て、気になったという。国が定める指定管理鳥獣でもあるイノシシ。彼らがもたらす被害とは―。

 県営農支援課によると、県内で有害鳥獣による農作物被害額は2022年度で4753万8千円。そのうちイノシシによる被害が最も多い2300万2千円で全体の約5割を占める。過去5年で、農作物被害額は減少傾向だが、22年のイノシシ被害は最高額だった。

 鳥獣被害の農作物別では、パイナップルが最も多い36・7%だった。次にサトウキビの27・8%だった。カラスや別の鳥獣による被害も含まれるが、パイナップルやサトウキビは、イノシシも好んで食べているという。県の担当者は「果物だけでなく、何でも食べると聞いている」と話す。

 22年度の地域別のイノシシによる被害額では竹富町が最も大きい662万円で、石垣市の537万7千円、名護市が315万8千円と続く。市町村協議会などが主体となり、生息状況の調査や侵入防止柵の整備などをしている。

 県内ではリュウキュウイノシシが分布する。本州のイノシシよりも体は小さいが、沖縄こどもの国によると60キログラムの重さも余裕で持ち上げられるほどの力があるとされる。県は不用意に近づかないよう呼び掛けている。

 県内ではそのほか、イノシシに続いてハシブトガラスによる被害が21・2%、キジが8・2%だった。 

(新垣若菜)

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