【本部】ローソン沖縄は1日から、本部町産の野菜や果実を北部の12店舗で販売する取り組みを開始した。もとぶかりゆし市場と、コンビニエンスストアやドラッグストアを間借りして青果を販売するKフードプランニング(那覇市、古波倉正紀代表)と連携する。ローソン沖縄は本島北部の少数店舗で近隣農家の青果を取り扱っているが、広域で地場の青果を販売する仕組みを構築したのは初めて。
客の利便性向上や若手農家の販路拡大にもつなげたい考え。ローソン本部八重岳入口店の浦崎利菜オーナーが本部町産青果の販売を提案し、各企業、町などの関係者が協力して実現した。同町6店舗と名護市の5店舗、今帰仁村の1店舗で、1日から店頭に並び、売り上げも好調だという。
もとぶかりゆし市場に農家が卸した青果をKフードプランニングが買い取り、ローソンの店頭へ並べる仕組み。配送は主に同市場が担う。これからの季節はマンゴーやゴールドバレル(パイナップル)など旬の青果の販売も検討し、観光客の需要も見込んでいる。
4日に開かれたセレモニーで浦崎オーナーは「地域の幸せに貢献できる店舗を目指したい」と述べた。
(池田哲平)