「イノブタ」か 農道に14頭 交雑で生態系に影響も 沖縄・東村


「イノブタ」か 農道に14頭 交雑で生態系に影響も 沖縄・東村 イノブタとみられる動物の集団=5月27日、東村内(渡久地豊さん提供)
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 国指定屋我地鳥獣保護区管理員の渡久地豊さんが5月27日、東村内の農道で野鳥の調査をしていたところ、イノシシのような、14頭の動物の集団と遭遇した。11頭の子どもに、3頭の親が連れ添っていた。渡久地さんは、子どもの体の模様などから、ブタと野生のイノシシが交雑したイノブタとみられ、野生で生息している可能性があると指摘した。

 11頭の子どものうち、3頭はイノシシの子どものような模様があったが、残りは黒っぽかったという。親は乳房が張っていたことから、子育て時期だとみられる。渡久地さんは「交雑が進むと、本来の種の維持、存続にも影響してくると思う。農業被害も危惧される」と懸念を示した。 

(池田哲平)