新1万円札の顔「渋沢栄一」と沖縄の縁 都内の物産展で県産品を披露


新1万円札の顔「渋沢栄一」と沖縄の縁 都内の物産展で県産品を披露 渋沢栄一ゆかりの地地域特産物産展に出展した寄宮=25日、東京都千代田区内
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【東京】新1万円札の顔で東京商工会議所の初代会頭でもあった渋沢栄一ゆかりの地の特産品を集めた物産展が25、26の両日、東京都千代田区の同会議所ビル1階で開催された。初出展の那覇商工会議所からは冷凍食品卸売の寄宮(那覇市)がブースを構え、非加熱シークヮーサーや白味噌(みそ)ラフテー(角煮)など沖縄ならではの味わいをアピールした。

 渋沢と那覇市の縁は、ハンガリー生まれで琉球に滞在した宣教師ベルナルド・ベッテルハイムがつないだ。1926年に同市の護国寺にベッテルハイムの記念碑が建てられた際に渋沢が贈った記念樹が碑の背後に植えられたという。

 寄宮は浦添市へ6月に店舗「おいしむん」を開店し、琉球料理伝承人の食の販売や新たな食の創造にも取り組む。この日の出展では国産豚軟骨のとろとろ煮や沖縄ジューシーの素も紹介した。 (斎藤学)