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沖銀が全国10位 取引先の増収増益率 東商沖縄が調査 


沖銀が全国10位 取引先の増収増益率 東商沖縄が調査  沖縄銀行(資料写真)
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 東京商工リサーチ沖縄支店は19日、2024年の県内企業1万5251社のメインバンク調査を発表した。2023年1~12月期の取引先企業の売上高、最終利益を対象とした全国の増収増益率ランキングで沖縄銀行が10位に入った。構成比は前年の31・03%から36・37%に上昇。九州地区から唯一の全国トップ10入りとなった。

 県内企業のメインバンクは、琉球銀行と沖縄銀行、沖縄海邦銀行の地銀3行にコザ信用金庫を加えた4金融機関のシェアが96・37%だった。9割超を維持したが、前年の96・45%から0・08%微減した。

 トップは6396社(41・94%)の琉銀、次いで5914社(38・78%)の沖銀で、2行で8割以上を占めた。海銀は1951社(12・79%)、コザ信金は436社(2・86%)だった。

 九州地区全体でのシェアはいずれも前年と同じで鹿児島銀行が5位、琉銀9位、沖銀10位だった。

 東商リサーチ沖縄支店は「預金金利引き上げ分のコスト吸収のため、金融機関は貸出金利を上昇させるとみられる。金利負担上昇を敬遠したい企業が借入金の返済を早めたり、他行に借り換えを行ったりする動きが出るかにも注意が必要だ」と指摘した。

  (当間詩朗)