県の大型MICE(マイス)事業の入札が18日に不調となったことを受け、計画地の与那原町は26日、MICE基本計画の「任意エリア」となっているマリンタウン・ベイサイド・ビスタ(Bブロック)の購入に向けて県に改めて要請する意向を示した。町議会一般質問で照屋勉町長が答弁した。
任意エリアは大型MICE施設整備の決定に伴い策定された「マリンタウンMICEエリアまちづくりビジョン」で設定している。MICE施設を整備する区域の近くにあり、宿泊施設の用地となっているが、開発は進んでいない。
町は2017年に「マリンタウン・ベイサイド・ビスタまちづくり基本構想」を策定し、町独自の土地利用を検討している。21年に県に対して購入を認めるよう要請したが、県は「MICEの事業の状況を見て検討する」と返答している。
入札不調を受け、議員からも「原点に返ってマリンタウンの魅力的なまちづくりを再構築すべきでは」という声が上がった。
県は検証委員会を設けて再公告を目指す方針だが、再公告にあたり照屋町長は「Bブロックは切り離し、町に譲ってほしいと知事に直接交渉する」と述べた。
(普天間伊織)