りゅうぎん総合研究所(豊田良二社長)は24日、ジャパンリーグ(那覇市、鷲崎一誠社長)が11~12月に県内の球場で開く野球のリーグ戦「ジャパンウインターリーグ(JWL)」について、2023年の経済効果が推計で5億4600万円だったと発表した。
JWLはプロ野球を目指す選手を対象としたトライアウトリーグと、スキルアップを目的とするプロ・社会人野球選手を対象とするアドバンスリーグを設け、それぞれが試合を行う。22年から開始し、開催は今年で3回目。
延べ観客数は県内が1800人、県外・海外客が240人の計2040人で、前年の約2倍となった。リーグ関連の直接支出額は4億100万円で、その中で宿泊費が1億3400万円と最も高かった。経済効果のうち、1億2700万円が雇用者所得と推計した。
今年のJWLは11月23日~12月19日に沖縄市のコザしんきんスタジアムで開催する。トライアウト、アドバンスリーグ共に定員は80人で、期間中に55試合を戦う。
今年は楽天や西武などのプロ野球選手のほか、台湾プロ野球の統一ライオンズや中国のU―23代表が中心となったチームも参加することなどから、開幕戦に3千人の観客動員、期間中で延べ1万人の来場者を見込んでいる。
推計した直接支出額を基に産業連関分析を行うことで、経済波及効果や雇用効果を試算した。
(與那覇智早)