2014年から、泡盛と黒麹(こうじ)菌、琉球料理の三本立てで登録に向けて取り組んできた。(東京農業大名誉教授の)小泉武夫先生から世界遺産にしようというお話があったことから始まった。
遺産登録を目指す推進委員会ができ、年に1~2回シンポジウムを開催し、県民総決起大会をやったことも(勧告が決まった)背景にある。当初は「日本酒、焼酎など」だったが、黒麹菌が国菌の一つに認定されていることもあり、泡盛も日の目を見た。
これまで泡盛カクテルなど飲み方の提案をし、「泡盛は生(き)(ストレート)で飲むものだ」と怒られたこともあったが、ここ4~5年はこうした提案も認められてきた。
今回の勧告は新しいスタートだ。無形文化遺産への登録で、インバウンド(訪日客)を含め、泡盛が国内外で注目される飲み物になる。消費者団体の一員として、取り組みを強化して泡盛を守っていきたい。今回の経験で得たコネクションやノウハウもあると思う。琉球料理や工芸など沖縄の伝統文化の登録にもつながってほしい。