教員の働き方改革へ50項目「ピース・リスト」 沖縄県教委が作成 


教員の働き方改革へ50項目「ピース・リスト」 沖縄県教委が作成 
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 県教育委員会は3月末までに、2024年度から進める働き方改革の方針を記した推進計画「みんなの学校!ピースフル・プラン」と、取り組むべき内容を50項目掲げた「私たちのピース・リスト」を作成した。

 リストについて、各教委や学校、教職員が取り組むことで業務の負担軽減につなげる。4月2日、記者懇談会で発表した。

 発表したプランは19年に策定した推進プランに代わる計画。24年度からの3年間を集中取組期間と定め、目標や推進体制などを示した。「働きやすさ」「働きがい」「心身の健康」の3軸と、それを達成するための六つの視点を設定し、それに基づいて教育環境を整えるとした。「3軸6視点」の達成度合いは、教職員や管理職に毎年調査する。

 50項目のリストは教職員から寄せられた課題を反映し、取り組むべき内容を明確化した。(1)人材の確保(2)教育DXの推進(3)業務の役割分担・適正化―の三つに大別され、設定理由や取り組み主体を明記した。リストに挙げたのは、各教委から学校へ依頼する調査・報告等の整理・削減、給食費の徴収方法見直しなど。24年度までの短期、26年度までの中期、27年度以降まで取り組む長期といった達成時期も記した。

 県教委は3月28日、プランとリストの活用や取り組みの推進を求める通知を県立学校と市町村教委に出した。半嶺満県教育長は「当たり前としている業務が本当に必要なのかと先生に考えてもらうことも大事。理解を深めて進めていく」と話した。今後、プランの概要が書かれたリーフレットを全教職員に配布する。

 プランには、県内の働き方改革の好事例も紹介してある。プランとリストは2日現在、県教委のホームページに公開されている。 

(高橋夏帆)