文部科学省が実施する全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)に関連し、県教育委員会は31日までに、教職員らによる「自校採点」を2025年度から取りやめることを決めた。授業時間に児童生徒が教員の説明を受けながら自己採点する方式に変更し、「結果のウェブシステムへの入力」も求めない方針。教職員の働き方改革につなげ、児童生徒に採点させることで自ら考え改善する態度を養いたい考え。
自校採点とウェブシステムへの入力について県教委は「速やかに児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、授業改善と学習改善を図る」などの目的で、短期間で作業するよう依頼していた。ただ、学力テストは文科省の委託業者が採点・分析して夏休み前ごろには届けられることから、県教職員組合(沖教組)は教職員の負担が大きいとして中止を求めていた。
(外間愛也、高橋夏帆)