珍しい!獅子舞専門の団体「獅舞風(しまかじ)」 メンバーは小学生から大人まで10人 沖縄


珍しい!獅子舞専門の団体「獅舞風(しまかじ)」 メンバーは小学生から大人まで10人 沖縄 香川県でのイベント「獅子舞王国さぬき」で演舞を披露した「獅舞風」のメンバー=11月5日、香川県高松市(獅舞風提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 地域行事やエイサーなどで演じられる獅子舞を専門とする芸能団体「獅舞風(しまかじ)」がある。獅子舞専門の団体は珍しい。メンバーは県内各地から集まった小学生から大人まで10人。香川県で11月にあったイベント「獅子舞王国さぬき」にも参加し、活動の幅を広げている。

 団体は2017年に発足した。琉球國まつり太鼓のメンバーだった木戸基天さん(49)=浦添市=を中心に、「エイサーなどの傍ら獅子舞の練習に当たるため、技術を磨く時間が少ない」と、獅子舞の技術向上に向けて立ち上げた。

 獅子舞がいないエイサー団体のほか、祭りなどのイベントや披露宴でも演舞の依頼があるという。コロナ禍の影響で活動が停滞した時期もあったが、今は繁忙期には毎週末に声がかかる。

 新城創介さん(11)=宜野湾市=は獅子舞をするのが5年越しの夢だった。「近所のお兄さんがやるのを見てかっこいいと思った」。家族の仕事の都合で県外へ引っ越したが、再び沖縄に戻り今年3月から所属する。「獅子舞の練習は全部楽しい。上手にできるようになったら表現力も磨きたい」と目を輝かせた。

 香川では沖縄とは異なる獅子舞を見て、県外の人たちには沖縄の獅子舞を見てもらう機会になった。木戸さんは「獅子舞は生き物のようでいて、人にしかできないコミカルな動きも魅力だ。技術を上げて定期的に県外でも披露できるようにしたい」と意気込んだ。

 (田吹遥子)