那覇市は9日会見を開き、集団接種会場で使われる予定だった新型コロナウイルスワクチンが別の階に配達され、780回分のワクチンを廃棄したと発表した。
7日、那覇市松山の市津波避難ビル3階の集団接種会場にワクチンが届かず、会場管理者が市保健所の新型コロナウイルスワクチン接種推進室に問い合わせた。同推進室は配送業者に確認したが、別の階に届けられたことは確認できなかったという。別の階へ配達されたことが分かったのは、午前8時50分の発送開始から約7時間が過ぎていた。7日の接種分は既に確保されており、同日の接種への影響はなかった。
市がファイザー社にワクチンの有効性について問い合わせたところ、保冷バック内の温度が8度以下に保たれている確証がない以上、保証できないとの回答を得た。このため、市は安全性を考慮して130瓶(バイアル)、780回分のワクチンを廃棄した。
市は今後、配達業者と配達先の確認や配送スケジュールの管理などで、再発を防ぐという。城間幹子市長は「二度とこのような事態を招かぬよう、鋭意努める」と謝罪した。
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