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なぜか「ヨナグニ」再生2億回 ラッパー・バッドバニーさん 役場職員も不思議がる


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1カ月余で再生回数2億回を超えたバッドバニーの「Yonaguni」(ユーチューブチャンネルより)

 日本最西端の島として知られる与那国島の名前を冠した「Yonaguni」という楽曲が、公開から1カ月で動画サイト「ユーチューブ」で再生回数が2億回(日本時間13日時点)を超えている。曲はダンス音楽「レゲトン」「ラテン・トラップ」の人気ラッパー、プエルトリコ出身のバッドバニーの新譜だ。ただ、県内ではあまり知られておらず、与那国町役場の担当者も「ニュースの内容くらいしか知らない」「なぜか分からないが『ヨナグニ』と言っている」と不思議がる。

 脱力感のあるラップが特徴的なバッドバニーは、ラテン・トラップの代表格。ユーチューブの公式チャンネルで公開するミュージックビデオ(MV)の再生回数は軒並み1億回を超える。2018年10月に公開された楽曲「MIA」のMVはカナダ出身の人気ラッパー、ドレイクを客演に迎え12億回近く再生されている。

 「Yonaguni」は6月4日に発表された。別れた相手を忘れられずに「飛行機に乗るからどこにいるか教えて。そして与那国に行く」とスペイン語で歌う。歌詞に出てくる「Yonaguni」は、遠く離れた場所を比喩的に示すようにも受け取れる。

 MVではバッドバニーが日本の居酒屋かラーメン店のようなセットを訪れたり、太ももにポケモンGOのタトゥーを入れたりするシーンがある。日本語のせりふが流れる最後のシーンはアニメになって桜並木を歩く。途中、空手や与那国島のビーチをイメージしたような映像も盛り込まれている。町役場によると、ビーチは与那国島ではないとみられる。

 桁違いの再生回数に問い合わせ殺到かと思いきや、与那国町企画財政課の小嶺長典課長は「一時、問い合わせがあったくらい」だという。「与那国は台湾との高速船就航も目指しているので、名前を知ってもらい海外にもアピールできればいい」と今後に期待した。 (仲村良太)

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