新型コロナウイルスワクチンについて、若者への接種をどう進めるかが課題として浮上している。6日の沖縄県の専門家会議では、県の担当者が「市町村から20~30代の接種割合が低いとの話がある」と説明した。SNS上などで流れるワクチンに否定的な情報も影響しているとみられ、委員からは正しい情報のみならず、いかに動機付けるかも重要との指摘があった。
会議では、琉球大学が12日から開始する教職員や県内の他の大学を含む学生を対象にした職域接種に関して、6日時点で予定の3割ほどしか学生の希望者が集まっていないとの報告もあった。
接種率向上に向け、委員からは動画共有サイト「ユーチューブ」などでのメッセージ発信のほか、自分ごととして捉えてもらう仕組みが必要だとの意見があった。琉球大学病院の金城隆展特命助教は「接種を受けろという他律の『やらされ感』から、いかに自ら選び取る自律へと移行させるか。正しい知識のみならず正しい動機を付けさせることも大事だ」と強調した。
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