凱旋の喜友名諒「空手ばかりやっている自分だけど…」声詰まらせ、支えに感謝


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凱旋セレモニーを終え、家族で写真に収まる喜友名諒選手(中央)=9日午後9時ごろ、那覇市(大城直也撮影)

 沖縄県勢初の金メダルが沖縄の地に―。東京五輪の空手男子形で優勝した喜友名諒の凱旋(がいせん)セレモニーが9日夜、那覇空港で行われ県空手道連盟の関係者や親族らが集まり、世界の頂点に立った喜友名を出迎え、喜びを分かち合った。

 首からメダルを下げて到着ロビーに表れた喜友名は「パパー」と駆け寄ってきた息子の冴空(さすけ)ちゃん(3)を抱き上げた。集まった関係者に「ありがとうございます」と一礼し、拍手と歓声で出迎えられた。

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五輪に至るまでに、厳しい稽古に励んできた背景には、家族の支えがあったとし「本当に空手ばっかりやってる自分だけど、家族がいつも見守ってずっと応援してくれた。感謝している」と言葉を詰まらせ、静かに喜びをかみしめた。

金メダルを手に那覇空港に凱旋し、関係者と拳を合わせる喜友名諒選手(左)ら=9日午後8時半ごろ、那覇市(大城直也撮影)

 空手発祥の地の選手として、世界の頂点に立ち、「自分が先輩方の形を見て憧れたように、次は自分が子どもたちの憧れとなり、空手を始めてもらえるきっかけになればうれしい」。自覚を持ち、沖縄の空手界の発展にも貢献する決意を示した。

 空港に駆けつけた父・勇さん(59)は喜友名からメダルを掛けてもらい「重いです。ずっと目標にしていた金メダルなので、本当に良かった」と目を細めてメダルを見つめた。

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