【速報】西銘氏、沖縄担当相で入閣へ 沖縄選出・出身で5人目 復興相も兼任


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西銘恒三郎氏

 【東京】自民党総裁の岸田文雄氏は3日までに、4日に発足させる新内閣に、沖縄県出身の西銘恒三郎衆院議員=竹下派、沖縄4区=を沖縄北方担当相として入閣させる方針を固めた。復興担当相を兼務する。県選出・出身の大臣は第3次安倍晋三改造内閣で沖縄担当相を務めた島尻安伊子氏らに続き5人目となる。西銘氏は本紙の取材に「与えられた職務に全力を尽くす」と語った。

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 西銘氏は総裁選で岸田氏の推薦人を務めた。昨年の総裁選でも、菅義偉首相の推薦人となり、2年連続で新総裁の推薦人となった。

 2003年の衆院選で初当選し、現在5期目。国土交通政務官、総務副大臣、国土交通委員会委員長などの要職を歴任し、安倍政権下の17年には経済産業副大臣に就任した。県関係の自民党国会議員でつくる「かけはしの会」会長として、税制や予算について県側と政府との調整で中心的な役割も果たし、「キャリア、経験ともに申し分ない」(自民中堅議員)との評価を得ていた。

 関係者によると、昨年の総裁選でも「功労者」として入閣候補になっていたが、西銘氏側の事情も考慮して見送られた。今回は、所属する竹下派幹部からも入閣を強く推す声があったとされる。

 沖縄県選出・出身の大臣は、1991年11月に発足した宮沢喜一内閣で沖縄・北海道開発庁長官として入閣した伊江朝雄氏、93年8月の細川護煕内閣で沖縄・北海道開発庁長官、国土庁長官を担った上原康助氏、2012年10月の第3次野田佳彦改造内閣で郵政民営化担当相を務めた下地幹郎氏、15年10月の第3次安倍改造内閣で沖縄担当相を務めた島尻氏に続き、5人目となる。
 


 

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