沖縄県金武町の水道水から、国の暫定指針値を超える有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)のPFOS(ピーフォス)やPFOA(ピーフォア)が検出された問題で、沖縄県の玉城デニー知事は4日午前、報道陣の取材に「汚染源を調査するべきだ。米軍由来の汚染になっていないかを丁寧に調査し、結果を県民に伝えることが大事だ」と述べた。
水道水のPFOS・PFOAはは町の調査で検出された。米軍キャンプ・ハンセンに隣接する金武町では、国の基準値を超えるPFOS・PFOAが水路や地下水源などからも検出されている。玉城知事は「沖縄防衛局は米側にも働きかけ、3者4者で調査をすべきだ。そのことについて、(県も)防衛局や米側に呼びかけたい」と強調した。
金武町は町内地下水と石川浄水場から供給される県企業局の水を混合して使ってきたが、PFAS検出などを受けて元来から進めていた企業局水への一本化を加速させる意向を示している。玉城知事は金武町への水供給増加について「詳細は報告を受けていないが、できる限り安心安全な水を届けるためにはわれわれも協力したい。併せて国側に協力を呼びかけたい」と語った。
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