沖縄コロナ、新たに16人感染 県は入院と宿泊療養の徹底へ(10月8日朝)


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 沖縄県は7日、新型コロナウイルスに感染した5人の死亡と10歳未満から60代までの16人の感染を発表した。前の週の同じ曜日に比べ、75%減少した。クラスター(感染者集団)は4例確認した。県は、コロナ病床や非コロナ病床に余裕が出てきているため、新規感染者は自宅療養ではなく、原則、宿泊療養施設か入院で対応することを7日の対策本部会議で確認した。

 県の警戒レベル判断指標のうち、直近1週間の新規感染者数は206人で第4段階から第3段階となった。第3段階になるのは3月17日以来。糸数公医療技監は「減少傾向だが、きょうの対策本部会議で離島の保健所長から感染者が増えているという話もあった。警戒を緩めずに注視していく必要がある」と述べた。

 死亡したのは、うるま市の90代と80代女性、沖縄市60代男性、中部保健所管内の80代と70代男性。5人全員が別の疾患で入院中で、入院先で院内感染したとみられる。

 クラスターが起きたのは、那覇市の学習塾のような教育機関で、生徒6人、職員2人の計8人の感染が8月9~16日に確認された。換気はしていたが、教室が密な状態で感染拡大につながったという。そのほかの3例は家族内感染で、5~6人家族でいずれも全員が感染した。

 7日の新規感染者の年代別内訳は最多が40代で6人、10歳未満4人、10代と50代、60代が各2人。推定感染経路が判明しているのは8人で、内訳は、友人・知人が5人、家庭内2人、職場内1人。米軍基地内の感染は計9人だった。


 

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